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◆ 第57回 コーチングレポート ◆ T O P > コーチングレポート >
DATE : 2004.10.07
▼ 相手の感情をつかむ
今回は、相手の感情をつかむについてお話をしたいと思います。

相手の気持ちを理解しようとするとき、あなたはどのようにして理解しますか?
カウンセリングでは相手に感情を返す(感情の応答)という技法がありますが、これがとても難しいのです。

普段わたしたちは、相手の気持ちを自分なりに解釈して受け止めます。○○といっているから○○と思っているに違いない。これが解釈的な感情の受け止め方です。
コーチングでは、ここまで厳密に相手の気持ちをどう理解するかは学びませんが、相手に感情をフィードバックするときに、心にピタっとくる言葉を返すには、これらの違いをよく理解しておく必要があります。

先日のワークで、とても疲れきった人にどのような言葉を返すかという質問を向けられました。
日常生活でわたしたちがこのような場面に出合った時、たいてい「大変ですね」「しんどいですね」といった言葉を掛けがちです。
でも、この言葉はとても観察的な発言で、相手の気持ちの中に入って言葉を返しているとは言い難いのです。

もしあなたが疲れに疲れきった時に、一言言うとすれば、どんな言葉になりますか?それは「疲れた」とか「しんどい」でしょうか?
わたしなら…「耐えられない」「何もかもいやだ」「やる気が出ない」と言うと思います。逃避的な発言ですが、本当に疲労困憊した時は何もかも投げ出したい気持ちになるのではないかと思います。

相手と同じ100%の気持ちになることはできません。人によって感じ方は違いますし、あなたと相手は違う人だからです。
けれども、こういう状況になれば、こう思う、感じるのはもっともだという感覚で相手の気持ちをつかもうとしてみたら、少しでも相手の気持ちに近づけるのではないかと思います。

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