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◆ 第28回 コーチングレポート ◆ T O P > コーチングレポート >
DATE : 2003.11.05
▼ 優先順位をつけるポイント
今回は、優先順位をつけるポイントについてお話をしたいと思います。

コーチングをしていると、クライアントの中で、したいことしなくてはならないことが混乱して、何から手をつけていいのかわからない状態になる場合があります。
そんな時に一番大切なのはやはり、優先順位をつけてひとつづつクリアしていくことなのです。当然といえばそうなのですが、これがなかなか簡単にできないので、頭を悩ませてしまいます。

皆さんは優先順位をつけるポイントを、どこに置かれていますか?
もちろん急を要するものから順に手をつけていくことは当然ではありますが、このどこにポイントを置くのか?というのがとても大切なのです。

例えば、ここに借金をしているAさんと言う人がいるとしましょう。
今日は借金の返済日ですが、手元にお金がありません。今日中に返さないと大変なことになります。ここで現れるAさんの優先順位のポイントは何だと思われますか?
お金を工面すること
確かにそうです。でも、ここで考えたいポイントは、もう一段階深いレベルの話です。
Aさんは色々と考えます。
今手元にお金はないから、誰かからまた借金をしなくてはならない。
親には前から借金しているし(しかも当然返済はまだだし)これ以上借りれないし(また親に怒られるのもイヤだし)、だからといって友人に借りることはできないし(お金のことで友人に頭を下げたり、友情にヒビが入るのもイヤだし)しょうがないからまたどこかのローン会社から借りようか…。

Aさんの借金を返済することに関してのポイントが、実際的な
「お金を工面すること」ではなく、
「自分がイヤな思いをしなくてすむこと」
に、なっているのがわかります。
このポイントに気づかなければ、Aさんは毎月これの繰返しです。
目先にある自分がイヤな思いをしなくてすむことを一番のポイントに置くために、さらにイヤな思いをしなくてはならない方向へ自ら進んでいってしまうのです。Aさんにとって本当に自分がイヤな思いをしなくてすむこととはいったい何なのでしょうか?

これらの話だけで考えるとすれば、毎月借金の返済を考えなくてもよい平和な暮らしをすることですよね?だったら答えは一つです。
お金が手元にないのならお金を稼ぐこと。そしてそのお金をできる限り多く残し借金にあてることです。今日に限ってはもう時間がないのでイヤな思いをしてでも誰かからお金を借りることです。 これらのイヤなことはマイナスを減らし、プラスを招くイヤなことです。同じイヤなことでも、どちらを選べばいいか一目瞭然ですよね?でもこのことに気づかない人はたくさんいます。
それは、何かを選択する時に、基準(ポイント)を勘違いしている場合があるからです。

皆さんも優先順位をつけるときに、自分が間違った基準(ポイント)で決めていないかどうか、よくよく考えてみてくださいね。

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