OUT-HOO Projects
◆ 第26回 コーチングレポート ◆ T O P > コーチングレポート >
DATE : 2003.10.22
▼ コーチングにおける愛
今回は、コーチングにおける愛についてお話をしたいと思います。

昨日のコーチングのクラスで、今回のテーマの「コーチングにおける愛」について少し話し合う機会がありました。
愛などと言うと、なんとなく照れくさい感じもしますが、コーチングはアメリカからやってきたものなので、こういう言葉は当たり前の様に使われます。

日本人だと「あなたは素晴らしいわ。理想的なクライアントよ!!」なんて歯の浮くような台詞はなかなか出てきません。
しかしトレーニングで使っているテキストには、プロらしく適切なやり方でクライアントに愛情を表す重要性が説かれていますし、コーチングの根本には必ず愛があることも記されています。
それを理解するのと実践するのとでは大きな隔たりがありますが、理念として認識しておく必要があります。
ここでもっとわかりやすく、コーチングにおける愛について説明するために、コーチがクライアントに注ぐ愛と、個人が家族や恋人、友人に注ぐ愛との違いを、例を交えて説明したいと思います。
※あくまで中村のイメージです。

愛は相手の心を暖めます。
コーチがクライアントに注ぐ愛は、太陽の日差しに似ています。
一点から放射線状に世界を満遍なく暖め、誰にでも等しく注がれます。その光や暖かさを受け取るのは相手の意志であり、ずっと日陰にいればその恩恵を受けることはできません。
個人が家族や恋人、友人に注ぐ愛は、セーターや毛布などに似ています。暖める対象がはっきりしていて、限られています。愛を受け取るのは相手の意志に限らず、愛情の押し付けさえあるかもしれません。

もしコーチがクライアントに対して、家族や恋人などに向ける愛を注げば、クライアントはしんどくなるでしょうし、おそらくコーチングは成立しません。

以前のレポートでもお話しましたが、コーチはクライアントを依存させてはいけません。対等な立場で尊重しあい、適度の距離を保ちつつ、サポートするのです。コーチはクライアントにとって絶対的な存在であってはいけないのです。また愛の名の下に自分の主義や主張を押し付けてもいけません。

「愛」とひとことで言っても色んな形や表現があります。
愛は強力なパワーを秘めているだけに、その使い方は間違うと大変なことになりかねませんし、相手によって注ぎ方をかえる必要があります。

Transmit The Information From Kyoto,JAPAN.
E-mail : ご意見・ご感想・お問合せなど
Copyright : © 2003-2009 OUT-Hoo Projects All rights reserved.