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◆ 第14回 コーチングレポート ◆ T O P > コーチングレポート >
DATE : 2003.07.16
▼ ラベルを貼る
今回は「ラベルを貼る」といったお話をしたいと思います。

たいていのクライアントは、すること・したいこと・やらねばならないこと等が頭の中で整理できずに困っています。
色んな思いや考えが整理されていない状態で混乱しているため、何から始めていいのかわからない状態なのです。
そんな混乱した状態を整理するために、ひとつづつラベルを貼っていくお手伝いをするのも、コーチの仕事の一つです。
ラベルを貼ることは「区別」というスキルに分類されますが、クライアントが漠然とした思いでそれら(整理されていない思いや考え)をコーチに伝えた時、的確かつ短いセンテンスでそれらにラベル(名前)をはり、考えをまとめ、整理するサポートをします。

「ラベルを貼る」を一番わかりやすい例で説明します。

ある時、クライアントがコーチにこのような話をしました。
「なぜだか気がつくと、いつもその人のことを目で追ってしまっているのです。そして目があうと、ビックリしてあせって目をそらしてしまったり、もう、すごくドキドキしちゃって。一人でいる時も、なぜかその人のことを思い出したり・・・。この間なんて、夢にまでその人がでてきたんです。どうしてその人のことがこんなにも気になるのか、自分ではわかりません。」

そんな時、コーチは次のようなラベルをはります。
「あなたはその人に恋をしているようですね」

こんな感じです。

人からすれば「あ〜そんなこと簡単じゃないか」と思うことであっても、本人にしてみれば、何がなんだかわからないことだってあります。 コーチは常に客観的かつ冷静な状態でクライアントの言葉に耳を傾け、それらから本意や思いを的確に読み取る必要があります。

また、本人に「ラベルを貼る」ことを課題として与え、自分の混乱した考えを客観的な視点で整理してもらう場合もあります。
そしてそれらの成果を次のセッションの時に発表してもらいます。
すると不思議なことに、クライアントが自分の中に新たな気づきを得ている場合がよくあります。

日常生活ではあまりしないような、自分の考えや思いを客観的に見つめ、それらを整理することによって、改めて自分というものを知ることもできます。

コーチングは自分の内面を見つめなおす機会を与えてくれるという素晴らしい側面もあり、効率よくゴールに到達するだけでない大きな価値も含まれているのです。

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