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◆ 第54回 コーチングレポート ◆ T O P > コーチングレポート >
DATE : 2004.07.22
▼ 聞くと聴くの違い
今回は、聞くと聴くの違いについてお話をしたいと思います。

CTPのクラスで時々質問に出てくることがあるのですが、口頭で言う「きく」も文字にすると、聞くと聴くの違いが出てきます。
辞書で調べてみますと、同等の扱いになっていますが、やはり使う時には違いを意識したいところです。

そこで聞くと聴くの違いをリストアップしてみました。

■ 聞く

・受動的(自然にきこえてくる)
・音や言葉を認識する
・聞き手の興味や関心を中心として言葉を理解する

■ 聴く

・能動的(意思を持ってきく)
・フレーズやニュアンス・行間を読み取る
・話し手が表現しない(できない)感情や気持ちまでをも理解する

ここに楽器があるとします。その楽器で何か音を鳴らしてもらいます。その音は聞くです。そして何か曲を演奏してもらいます。それは聴くです。
それは単にメロディがあるかないかの違いというわけでなく、そこに奏者の気持ちが含まれるか含まれないか、またそれをきき手が読み取れるか読み取れないかの違いだと言えます。

「聞くは耳で聞き、聴くは心で聴く」という言葉を耳にすることもあるかと思いますが、聴くは相手の感情や気持ちを尊重し、心を受け止めるきき方なのです。注意深く、相手の言わんとするメッセージを理解しようとする姿勢が大切です。

コーチングやカウンセリングには、この「聴く」がとても大切で、そこには「共感」する気持ちも必要となってきます。

日常会話や雑談であれば「聞く」くらいでいいのかもしれませんが相手が言葉にならないメッセージを発していると感じたときは、この聴く姿勢を持って、相手の話に耳を傾けてあげてください。

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