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◆ 第51回 コーチングレポート ◆ T O P > コーチングレポート >
DATE : 2004.06.03
▼ 影響を与える
今回は、影響を与えるについてお話をしたいと思います。

コーチング期間を終え、クライアントにそれまでの感想などをお聞きしていた時に「最近わたしの話し方が中村さんの話し方に似てきてると思った時がありました。」と言われたことがあります。

以前、パソコン教室の講師をしていた頃、生徒さんに説明をしている時、ところどころに「わかります?」という言葉を挟んで、相手の理解を確認していると同僚に指摘されたことがあり、自分自身でも知らずしらずのうちに発する口癖や言い回しがあるんだなと思ったことがあります。
このように、その時クライアントに話し方が似てきたと言われて、ふとそういった普段から何気なく発しているわたしの口癖などがクライアントの頭に残りどこか影響を与え、それがコーチングセッションとは別の場面で現れてくるのだと思いました。

親しい間柄には同調が生まれ、しゃべり方やしぐさが似てくると言います。このように同調してくると、その相手と一緒に過ごすことに快感を覚えるというのです。

昨日カウンセラー養成講座の第一回目を受講し、最後の時間で簡単なカウンセリングのロールプレイをしました。基本的なわきまえは「相手に影響を与えない」ということでした。影響を与えることは良い影響の場合も悪い影響の場合もあります。カウンセリングに訪れるクライエントは心が病んでいるので、もうこれ以上少しでも悪影響を与えてはいけない状態になっているのです。だからカウンセリングでは、相手に影響を与えてはいけない、相手の話を邪魔してはいけない…のが大前提なのです。

二人ペアになって向かい合い、最初に今から始める旨だけを伝え、あとは微笑むことも、「はい」や「うん」などの相槌もうたずに、ただ黙って聞くように言われました。コーチングにも沈黙というスキルがありますが、それとは違う感じがします。
その後には段階を経てうなずきや相手の言葉を繰り返したり、もう少し相手の言葉を引き出すための言葉を使ったりもしましたが、やはり基本的には「相手に影響を与えない」ことが大切で、それさえ守れればカウンセリングが成立しているとさえ言われました。

今後、カウンセリングを勉強していく上で、コーチングとの比較を常にしていくことになると思います。わたしにとってそれがある意味大きな目的でもあり、これらの違いをしっかり認識することにより、相手にあったセッションができるようになりたいと望んでいます。

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