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◆ 第49回 コーチングレポート ◆ T O P > コーチングレポート >
DATE : 2004.05.19
▼ 効果的な質問2
今回は、効果的な質問についてお話をしたいと思います。

あなたの質問(内容)が、相手の答えや返事に大きく影響してくることを知っていますか?
質問には大きく分けて限定質問拡大質問に分けられます。

限定質問とは、言葉の通り答えが限定されている質問です。答えがYESやNOに限定されるクローズド・クエスチョンもその中のひとつです。例えば…

・何時に集合ですか? WHEN
・集合場所はどこですか? WHERE
・誰が参加しますか? WHO
・なぜ遅刻してきたのですか? WHY
・参加費用はいくらですか? HOW MUCH
・あなたは参加しますか? YES/NO

この様な質問は、必要な情報を聞き出したり、確認をしたりする時に役立ちます。また、相手も答えが返しやすいので返事をすぐに求める場合などは効果的です。

拡大質問とは、相手に考えさせるための質問で、相手の言葉を引き出すために有効となる質問です。コーチングでは主にこの拡大質問を効果的に使います。例えば…

・どのような質問が効果的なのだろう? HOW
・どうしたら皆が楽しめるのだろう? HOW
・この話を聞いて何か気付いたことはありませんか? WHAT

わたしたちは普段から、限定質問を多く使う傾向にあります。
なぜなら拡大質問は答えが出てくるまでに時間が掛かるのと、質問をした相手に考えさせるというちょっとした心理的な負担を与えてしまうからです。
相手との関係が親密であれば、自分の(拡大)質問に対し、相手がきちんと考えて答えを出してくれることを期待できますが、そうでない場合、相手が沈黙してしまい、気まずい雰囲気にならないとも限りません。

限定質問は相手の表層意識にしかアクセスすることがないので、相手はその答えを返すことを苦にしないので、それほど深い関係でなくても、質問しやすいのです。

例えば、初対面の相手との会話には、限定質問が多くなります。
お名前は?ご職業は?どこにお住まいですか?
答えが決まっているので、相手も答えやすいはずです。

しかしわたしは職業を聞かれるのが苦手です。なぜなら、自分の中でその質問は限定質問ではなく、拡大質問だと考えているからです。
相手によって答え方を変えないと、なかなか説明しづらい仕事をしていると自分では思っているので、思わず考えてしまうのです。
相手は限定質問をしているつもりなのに、うーんと悩んでいるわたしを見てどうして考え込んでいるのだろう?と不思議に思うのではないかと思います。
そんな時はもっとわかりやすい職業だったら良かったのにな…と思うことも多々あります。
例えば、どんな関係のお仕事ですか?なら、まだ答えやすくなります。インターネット関係です。…でも良いからです。

早く堂々と胸をはって「コーチです」と答えられるようになりたいな…と思っています。
※しかし、コーチってどのような職業ですか?と聞かれるとまた困ってしまったりするかもしれません…。

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