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◆ 第40回 コーチングレポート ◆ T O P > コーチングレポート >
DATE : 2004.03.03
▼ 率直に言う
今回は、率直に言うについてお話をしたいと思います。

例えばあなたが友人と話をしていた時に、聞き取りにくいことや、話に矛盾や間違いがあった場合、多少話を中断させたとしても、そのことに対しきちんと指摘しますか?
友人との会話は、お互いの親密度をあげるためのひとつの手段であることが多く、その中身を的確に把握することが一番の目的ではない場合が多いため、多少会話に曖昧な面があったとしても、たいていの人は聞き流そうとすることかと思います。

しかしコーチとクライアントは、その会話(セッション)によりつながり、信頼関係を築いていく必要があるわけですから、コーチはクライアントが言おうとしていることを的確に把握する必要があります。
そのため、クライアントが同じ考えをぐるぐる巡って、その迷路から抜け出せない場合は、そのことを率直に指摘する必要もありますし、不安感から複数の矛盾したようなことを言い出した場合は、本当にしたいことは何なのか?どこを目指して進もうとしているのか?今話していることに矛盾があるのはどうしてなのか?などといったことを率直に言う必要があります。

クライアントは時として、いろんな思いを口に出してコーチに聞いてもらうことにより、不安感から逃れようとする場合があります。
多少のことであれば、コーチもそれにつきあう必要もあるでしょう。
クライアントが抱えている不安感がどこからくるのか、またその不安感を共有することにより、しんどい思いを半減させることもできるからです。
けれどもそれがあまりにも長くつづけば、やはりコーチはその行為を中断させるために、するどいひとことを口にする必要があります。

普段の生活の中で、何かを率直に言う、また言われることはあまりないことかもしれませんが、コーチングのように、ある目的に進もうとしている場合は、これらの物言いは、集中力と適度な緊張感を持たせることができ、またさらに深く入り込んだ会話へと誘導することが可能です。

時に誰かに対し率直に何かを言うことで、行き詰った現状から脱出できる場合があります。
少し勇気がいることかもしれませんが、勇気を出した後には必ず何らかのご褒美が待っています。
最近、わたしは身をもってそれを体験しました。だからこそみなさんにもオススメいたします。

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