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◆ 第29回 コーチングレポート ◆ T O P > コーチングレポート >
DATE : 2003.11.19
▼ 行動をさえぎるもの
今回は、行動をさえぎるものについてお話をしたいと思います。

コーチングにおける一番大きなポイントは行動に移すことです。
コーチングを受けて、自分の中から気づきを得ることは大変素晴らしいことですが、しかしその後に行動に移すまでいかないと、その成果は半減してしまいます。※いえ、半減以下かもしれません。

しかし皆さんも経験上ご存知だと思いますが、この行動に移すということはとても難しいのです。一番わかりやすい例が、学生の頃の夏休みの宿題ですよね。皆さんは計画的に夏休みの宿題をしていましたか?夏休み終了間際になってやっと宿題を始めるということはありませんでしたか?

コーチは各クライアントごとに、これらの行動をさえぎるポイントをできるだけ早く発見する必要があります。クライアントがどのような時にすばやく行動に移せ、またどのような時になかなか行動に移せないのか?
これらを知っているのと知らないのとでは、ゴールに到達するまでにかかる時間に大きな差が出てきます。
行動をさえぎるのに、大きな影響を与えるのはイメージです。
行動を起こす前に頭で考えすぎて、こうするとこうなってとマイナスイメージを数珠繋ぎのように思いおこすからです。
そこには過去の失敗や、その行動に伴うリスク(お金・時間・評価)などが含まれています。

例えば「掃除する」ひとつをとってみても、目の前の机の上を整理するだけにとどめれば気はラクですし、それほど行動をさえぎるものはありません。
しかしここで頭で考えはじめイメージが広がっていくと、何も手をつけないうちに、全てがイヤになってしまいます。

例えば、私は机の上においてある領収書を見てこう考えます。

1.領収書もたまってるし、整理(スクラップ)もしなくてはなぁ…。
2.それに、それらの数字を会計ソフトに入力しないと…。
3.そういえば、まだあの仕事の請求書発行してなかったなぁ…。
4.請求書を送るといえば、切手がもうなくなったから郵便局に買いに行かないと…。
5.あ、確かどっかの宅配便から不在連絡票が入ってたぞ。

あ〜面倒くさい。

3.4.に関しては現実的に行動にリンクがありますが、それ以外は全く別のものです。しかしこれらを一連の行動として考え始めるので最初の一歩が踏み出せなくなるのです。
これらを克服するには、行動に制限区別をつける必要があります。そしてこれらの行動は全て、目的ではなくゴールに到達するための手段であることを認識する必要があるのです。

さて、私もこのレポートを掲載した後は、制限区別をきちんとつけて、部屋の掃除に取り掛かりたいと思います。

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